ウクライナ戦争、イスラエルとハマスの戦争、宗教紛争、民族紛争、経済格差、生成AIなど新たなテクノロジーの普及による世界観の変動など、社会は大きく動いています。新たな課題にどう立ち向かうべきか、諸課題が相互にどのような連関を持っているか、といったことを総合的に理解し、適切に対処していかなくてはならない状況に私たち一人ひとりが直面しています。こうした中で役立つのが、過去の思考の鋳型について知ること 本書では、伊藤賀一氏が高校教科書レベル(その内容は大学・大学院博士課程前期〔修士課程〕でも十分通用すると佐藤優氏は太鼓判を押します)の西洋哲学・思想の基礎知識に関する講義を行い、大学・大学院など専門課程の勉強法のエキスパートである佐藤優氏が発展的内容を語っており、両者の豊富な人生経験を踏まえ、実生活で哲学史の知識がどう役に立つかについての対談も読みどころの一つ。 第一線の研究者や大学の先生たちが語り