9月8 抗精神病薬による脳への負の影響。その2 白質への影響 カテゴリ:抗精神病薬灰白質と白質 前回、抗精神病薬の影響で脳の灰白質の容積が減少するということを紹介したが、抗精神病薬で影響を受けるのは灰白質だけでなく、脳の白質も影響を受けることが知られている。今回は、この抗精神病薬による白質への影響を調べた論文が本年度のNatureで発表されているので、その論文を紹介したい。 既に、灰白質同様に、白質に関しても、統合失調症では初発時に既に変化が生じていることが報告されている(抗精神病薬にナイーブなケース)。この白質の変化は統合失調症の接続障害を反映する所見であろうと考えらている。もし、この統合失調症の本来の変化にさらに抗精神病薬の影響が加わわり、抗精神病薬によっても白質の統合性が低下してしまうのであれば、接続障害は改善することなく継続され、接続障害に由来する認知機能障害などは改善することな
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