今年後半のデジカメ市場のトピックの1つとして、キヤノン「PowerShot G11」(レビュー)が従来機よりも画素数をダウンしたことが挙げられる。「G」シリーズは同社コンパクトデジカメの最上位に位置し、これまでの製品では、ほぼ年1回のモデルチェンジのたびに画素数アップを図っていた。同社によると、コンパクトタイプのCCDとしては、常にその時代の最良のものを搭載し、コンパクトデジカメの最高画質を目指してきたという。 2000年発売の初代機「G1」は324万画素で、その後は「G2」と「G3」が400万画素、「G4」が500万画素、「G6」が710万画素、「G7」が1000万画素、「G9」が1210万画素、「G10」が1470万画素と続く(CCDのサイズは、G1からG7までが1/1.8型で、G9以降は1/1.7型)。ここまで約8年で約4.5倍に高画素化したことになる。 これに対して、今年10月に発
男女の区別を意識しない商品コンセプト リコー「GR DIGITAL」シリーズは、広角単焦点レンズを搭載したコンパクトデジカメだ。2005年に初代「GR DIGITAL」、2007年に2代目「GR DIGITAL II」、そして今年8月に3代目「GR DIGITAL III」を発売。画質と携帯性にこだわり、あえてズームができない単焦点レンズを一貫して採用し、素っ気ないくらいシンプルな薄型軽量デザインを続けることで、写真愛好家層を中心に根強いGRファンを獲得している。移り変わりの激しいデジカメの世界で、“ブランド”を築いている希少な存在といってもいい。 「1996年に発売した銀塩時代のGR1から、コンパクトで高画質というGRのコンセプトはデジタルになってからも受け継いでいます。無駄な装飾や凝った意匠を加えることもなく、ありのままのデザインを採用することは、カメラは撮るための“道具”であるという
5日、高級コンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL III」(GRD III)がリコーから発売された。GRシリーズとしては3代目となる製品だ(関連記事)。 GRD IIIは、従来モデルの「GR DIGITAL II」(GRD II)と外観がほとんど同じで、大きさも2mmくらいしか違わないため、「前作のマイナーチェンジか?」と思っている人もいるかもしれない。しかし進化の度合いを見れば、実は初代からGRD IIよりも、GRD IIからGRD IIIのほうが大きく変わった。かなり本質的な部分がステップアップしたのである。 それではリコーとしては、GRD IIIの開発時にどこに力を入れたのだろうか? GRD IIIの企画・設計を担当する方々にお話をうかがってみた。 なお、GRD IIユーザーの皆様で、「あまり違わないみたいだから、買い換えなくていい」とホッと胸をなで下ろしている方は、今回の記
PMA 2009 Interview: Olympus Back at PMA we sat down with a handful of senior Olympus executives from Europe, the USA and Japan for our usual show briefing and, as promised, we dedicated a section of the meeting to an 'on the record' interview for publication here. Unfortunately, much of what we discussed can't be talked about just yet, and perhaps inevitably we failed to get through the huge list
オリンパスが12月20日に発売したデジタル一眼レフカメラ「E-30」には、新機能「アートフィルター」が搭載されている。“ポップアート”、“ファンタジックフォーカス”、“デイドリーム”、“ライトトーン”、“ラフモノクローム”、“トイフォト”との個々の名称から分かる通り、特殊なレンズや現像方法などをシミュレートしたものだ。 「誰でもきれいに撮れる」ことに各社が心血を注いできたデジタル一眼レフカメラの世界において、アートフィルターの存在意義とその狙いには興味深いものがある。オリンパスイメージングのお2人、SLR事業本部SLR商品企画部商品企画グループの寺田利之課長と、開発本部デバイス開発部デバイス開発3グループの豊田哲也課長に話をうかがった(聞き手:小倉雄一)※敬称略 E-30レンズキット。レンズはZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 II。実勢価格はボディのみ14万2,
人生の節目に欠かせない カメラと写真撮影の喜びを 知らしめる責任がある (株)ニコン イメージング ジャパン 取締役社長 兼 社長執行役員 兼 ニッコールクラブ会長 西岡 隆男氏 Takao Nishioka デジタル一眼レフカメラ史上初となる動画撮影機能を搭載した「D90」を昨年末に発売したニコン。新たな感性領域に訴え、大きく踏み出したその一歩には、市場からの高い評価と期待が集まった。デジタルカメラ市場の飛躍へ向け、真価が問われる新しい年がスタートを切る中で、生活をより豊かにする写真文化の創造へ、リーディングカンパニーとして積極的な取り組みを展開するニコンイメージングジャパン・西岡社長に話を聞いた。 お客様の関心を捉える 的確な商品提案 ―― 国内のデジタルカメラは1000万台市場にまで拡大してきました。その過程で、写真の価値や楽しみ方がどう変化してきたのか。また、そこでの御社の取り組み
カメラメーカーの中で、今年のフォトキナをもっとも楽しみにしていたのはソニーかもしれない。αの事業に携わる人たちの顔は、一様に晴れやかで明るい。2年がかりで進めてきた一眼レフカメラボディのフルラインナップ化を、このフォトキナ開催に合わせたタイミングで販売が始まったα900によって達成できたからだ。 前回、ソニーは一眼レフカメラメーカーとして初めてのフォトキナに挑んでから2年、カタログに載る交換レンズは26本に達し、30本へと迫ろうとしている。これまで慎重に慎重を重ねた発言に終始してきたソニーデジタルイメージング事業本部 AMC事業部長の勝本徹氏は、ひとつの目標を達したことを認めながら、次のステップに対する意気込みを語った。[インタビュー:本田雅一] ■ カメラメーカーとして他社と同じ歴史をなぞる必要があった ――前回のフォトキナ、ソニーブースは一眼レフカメラメーカーというよりも、デザイン家電
デジタル一眼レフ機の小型軽量化が進んでいるが、中でも圧倒的な小ささと薄さ、軽さを誇るのがオリンパス「E-410」だ。本体重量375グラムは現時点での世界最軽量であり、標準ズームやバッテリー、カードを含めても約660グラムしかない。 どうやってここまで小型軽量化できたのか、その秘密を開発者に聞いてみた。話をうかがったのは、開発のリーダー的な役割りを担ったオリンパスイメージング 開発本部 商品開発部 商品開発2グループ 課長 石橋唆月氏と、当初は商品企画を担当し、現在は営業企画を受け持つ同社 営業本部 営業企画統括部 企画グループ 課長代理 名田良之氏の2人だ。 体積比で約20%減のコンパクト化 ――開発はいつごろ、どういうきっかけで始まったのですか? 石橋氏: E-410のベースとなるヨーロッパ限定発売の「E-400」は、2005年秋に開発がスタートしました。ちょうど、当時としては世界最軽量
デジタル一眼レフカメラメーカーの開発者を直撃する本企画。今回は、ペンタックス(株)の『PENTAX K10D』(2006年9月発表)を取り上げる。3月に行なわれた“Photo Imaging Expo 2006”で参考出品された本製品は、ペンタックスとしては久々の中級機。競合ひしめく10万円台前半1000万画素機のカテゴリーに満を持して投入される1台だ。7月に発売された『PENTAX K100D』の上位機となり、今までのようなマイナーチェンジモデルではなく、フルスクラッチの新機種となる。 機種ラインアップの上下関係が今ひとつすっきりしなかった“*ist”シリーズに対して、K100Dとのクラス分けを明確に打ち出してきたのも特徴。K100Dが実現していたCCDシフト方式のボディー内手ぶれ補正(SR)はもちろん、ごみ取り機能(DR)や、新開発画像処理エンジン“PRIME”(プライム)を搭載。この
躍進するペンタックスの意欲作――「K10D」の開発者に聞く(前編) ペンタックス「K10D」は、1020万画素CCDを搭載したミドルクラスのデジタル一眼レフ機だ。開発の狙いは何か、新しい画像処理エンジンはどんなものか。商品企画の担当者にインタビューした。 ボディの防塵防滴化と新レンズへの対応 ――K10Dの防塵防滴性はどれくらいの性能がありますか? 畳家氏: レンズ交換ができる一眼レフ機では、防塵防滴の性能をメーカーとして保証するのは難しいものがあります。ただ、どのレベルを目指したかを申し上げますと、ユーザーが遭遇する環境として、例えばバケツをひっくり返したような雨や台風の元で使っても、カメラは大丈夫だと確認しています。 ――レンズ側は防塵防滴ですか? 畳家氏: 現行発売しているレンズでは防塵防滴の表現はできません。ただ、当社がかつて発売した「LX」という密封構造の一眼レフ機の際に表現した
ペンタックス「K10D」は、1020万画素CCDを搭載したミドルクラスのデジタル一眼レフ機だ。開発の狙いは何か、新しい画像処理エンジンはどんなものか。商品企画の担当者にインタビューした。 これまで600万画素クラスのデジタル一眼レフ機を発売してきたペンタックスが、初めて投入する1020万画素の多機能モデルが「K10D」である。今年7月に発売した「K100D」に続くKシリーズの第2弾であり、主に写真愛好家層をターゲットにしている。発売は11月30日の予定で、店頭予想価格はボディのみが12万円前後の見込みだ。 ――7月に発売したK100Dでは、どんな反響や成果がありましたか? 畳家氏: 我々が想定していた比ではないほど多くのご注文をいただき、その状態が現在まで続いています。国内市場はほぼ行き渡りましたが、これまでは当社の一眼レフ機のマーケットがあまり大きくなかったヨーロッパ市場は、予想を超える
オリンパスの初心者向けデジタル一眼レフカメラ「E-300」は、ペンタプリズムを廃した特異な外観、レンズ込みで10万円を切る実売価格などで話題を呼んでいる。もちろん同社が提唱するデジタル一眼レフ専用規格「フォーサーズシステム」に準拠し、同社得意のダストリダクションシステムも搭載する。 E-300開発陣に、山田久美夫氏が開発の苦労話やオリンパスEシステムの将来についてインタビューした。なお本稿は、2004年11月22日に行なわれた山田久美夫氏によるインタビューを、編集部が再構成したものである。 ●参加者(敬称略) 映像商品企画部 松澤 良紀 映像開発本部 BCT開発部 濱田正晴 映像開発本部 BCT開発部 岩瀬 滋 映像開発本部 映像光学開発部 高頭 英泰 映像開発本部 映像開発部 豊田哲也 デザイン本部 漆畑 睦 ■ 目標は「誰にでも使ってもらえるデジタル一眼レフ」 --実際に使ってみたとこ
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