2011/02/03 08:00情報処理推進機構(IPA)のITスキル標準センターに「エデュケーション委員会」と呼ぶプロフェッショナルコミュニティがある。すべての職種の育成を担うプロフェッショナル「エデュケーション職種」について検討するものだ。同委員会は高度IT人材育成の課題や対応策、その中でエデュケーション職種が果たすべき役割について議論、提言してきた。以下では、同委員会の主査として活動してきた筆者の経験を踏まえ、IT業界全般における人材育成に関する課題と原因を考察すると共に、その対策について提案する。 IT業界の人材状況 約40%がエントリレベル 2010年5月、IPAはIT人材白書2010を公開した。これを基に、まずIT人材を取り巻く環境とIT人材の状況について確認する。 IT業界は1970年代の勃興期から急激な発展を遂げ、人材需要も飛躍的に拡大してきた。当初はIT人材の量的確保が課
2011/01/11 08:00 現状への不満やツール類の成熟が 独自開発意欲を掻き立てる 手づくりで基幹系システムの再構築に挑戦する企業が増える傾向にある。 戦略的な業務要件を基幹系に思う存分盛り込みたいという強い思いや開発環境の成熟が、多くのユーザー企業を独自開発の道に向かわせている。【実態】“手づくり”意向が強まる 2割が「独自開発を増やす」 来期にIT投資を増加させるという企業の内訳を見ると、パッケージ利用よりも自社開発の方が目立っているという状況が明らかになった。 アイ・ティ・アール(ITR)が2010年11月に発表した「国内IT投資動向調査2011」によると、有効回答446社のうち18.9%が、来期は社内リソースによる独自開発の投資を増やすと回答(図1-1)。外部委託による独自開発の投資を増やすとした企業は23.1%にのぼった(注:数値は共に「20%以上の増加」と「20%未満の
初めから完璧などない 継続的改善が成功への道 ここ数年、IT関連のセミナーや雑誌でSOAというキーワードを見聞きする機会が減っている。 しかし、SOAの意義は決して薄れていない。 本パートでは、SOAの本質を改めて整理するとともに、導入する際に考慮すべきポイントを洗い出す。 2009年1月5日、IT調査会社である米バートングループのバイスプレジデント兼リサーチディレクターであるアン・トーマス・メインズ氏のブログに「SOA is Dead; Long Live Services(SOAは死んだ;サービス万歳)」というエントリーが上がり、たちまち話題を呼んだ。ご記憶の方も多いだろう。これに呼応するように、米ガートナーのアナリストがブログに「Ahh Shucks, SOA Is A Failure(嗚呼、SOAは失敗だ)」と題して「SOAにより、コストはむしろ上昇し、プロジェクトは長期化し、シス
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