鶏の抗体を調べることで、アレルギーを抑えられる方法が見つかるかもしれない。King's College Londonの研究チームは、鶏の持つ抗体IgYが、人が持つ抗体IgEと似た構造を持ちながら、白血球とはあまり反応しないものだったと発表した(論文、ScienceDailyの記事、Biotechnology and Biological Sciences Research Councilのリリース)。 解説によると、人の抗体IgEとIgGは、カモノハシに遺伝子があったことから1億6000万年前には哺乳類にあったものと考えられているが、鶏にはこの2つの抗体がなく、IgYがその役割を担っている。人のIgEは白血球に強く結合し、免疫系の過剰反応を引き起こすアレルギーの要因とされているが、今回IgYの結合は強くないことがわかったので、次のステップとして、IgYとIgEをさらに詳細に調べていくことで