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ブックマーク / science.srad.jp (134)

  • 「何を考えているのか」を脳から読み取るコンピュータシステム | スラド サイエンス

    カーネギーメロン大学で、人が何を考えているのかを読み取るコンピュータシステムが研究されているそうです(Reutersの記事、Science掲載論文)。このシステムは、脳の活動パターンをfMRIでスキャンし、そのパターンから、考えている単語を推測するというものです。9人の被験者に対し、ある単語を思い浮かべてもらった際の脳の活動パターンをfMRIで取得したところ、おおむね同じパターンが得られたそうです。つまり、ある単語を思い浮かべた際の脳の活動パターンは人によらずほぼ同じで、逆に脳の活動パターンを調べれば、その人が何を考えているかを推測できるとのこと。現在のところは、単純な1単語の推測しかできませんが、このシステムを開発するTom Mitchell氏は、将来的には複数の単語やフレーズを同時に認識できるように改善していきたいとのこと。また、これにより脳がどのように言語を学習していくのかを解明でき

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    citora 2008/06/01
  • GXロケット、開発中止へ | スラド サイエンス

    読売新聞の記事によると、JAXAや石川島播磨重工業などが開発を続けてきたGXロケットについて、文部科学省の宇宙開発委員会はその開発中止を勧告する方針を固めたとのこと。それによりGXロケットの開発プロジェクトは基礎研究を除き、中止に追い込まれる可能性が高くなった、とのことである。 タレコミ人は、そっち方面に関しては全くの素人ではありますが、GXプロジェクトそのものは、「船頭多くして」の印象が強く、あまり魅力を感じていませんでした。ですがLNG推進系の開発プロジェクトについては是非モノになって欲しいものだなぁと感じていました。 ケロシン×液酸や、水素×液酸のエンジンが既に実用化されている中、LNG推進系の開発は難航していたようですが、難航の要因は何だったのか気になります。ハイスペックを狙いすぎたのか?、原理的な無理があったのか? 日にはまだ技術力が無かったのか? 気になるところであります。

  • 高感度MRIの利用でがんを正確に把握 | スラド サイエンス

    高感度MRIを利用して、がん細胞の早期発見ができるかもしれない(BBCの記事(写真あり)、ロイターの記事、ecancer記事)。がん細胞はまわりの細胞に比べてpHが低く、その周辺では炭酸水素イオンが二酸化炭素へ変化している。ケンブリッジ大学のKevin Brindle氏らのチームはマウスを使った実験において、その変化を高感度MRIで捉えることに成功した(Nature掲載論文)。これによって、がん細胞がどこにあるのか、がんに対する治療がどのくらいの効果となっているのかを正確に把握できるようになるだろうとしている。また、ロイターの取材に対して、2009年には臨床実験も行うようだ。

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    citora 2008/06/01
  • 藻からガソリンを生産できる技術 | スラド サイエンス

    ITmediaの記事によると、日光と二酸化炭素、そして藻から、ガソリンに精製できる原油を作る技術を米Sapphire Energyが開発したそうです。 従来のバイオ燃料では、その原料に、料にもなる材料を使用していることもあり、いろいろと問題があるようですが、この技術を使えば天然資源の乏しい国でも原油の確保が可能になるかもしれません。もしこの技術が広く使われるようになれば、世界のエネルギー問題は改善するのでしょうか。

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    citora 2008/06/01
  • 国際宇宙ステーションのトイレ故障するも、乗組員が自力で修理 | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーション(ISS)内のトイレが故障したことがCNN.co.jpなどで報じられていましたが、その後無事復旧したとのことです(Engadget.com記事)。先週ISS内にあるトイレの液体を集める部分が故障し、「小」用途で使えなくなりました。乗組員は代替として緊急脱出用のソユーズにあるトイレを使っていたのですが、容量に限界があるため、その後バッグ式の簡易トイレを使用していました。当初は31日に打上げ予定のディスカバリー号に部品を搭載し修理を行う予定でしたが、ディスカバリー号到着まで待てなかった(?)乗組員達は自力で問題を解決、現在は不具合なく用を足せているとのこと。 故障したトイレはロシア製で、設置してから7年が経過していました。トイレは今秋に新しいものと交換される予定ですが、新トイレには尿から水を蒸留する機能がつくそうです。

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    citora 2008/05/30
  • 「宇宙はドーナツ型」説、復活へ? | スラド サイエンス

    宇宙は「ドーナツ型」であるという説が復活の兆しを見せているそうだ(Nature.com記事、家記事)。以前にも宇宙はドーナツ状で、有限のものが宇宙内で繰り返し写し出されているのではないかという説があったが、何らかの繰り返しパターンを観測することができず下火となっていた。しかし最近の研究では三次元トーラスなどの「ドーナツ型」宇宙モデルがWMAP観測データと合致する可能性が見えてきたとのこと。ちなみに三次元トーラスとは、立方体の上面と下面を貼りあわせて筒状にし、その筒の端の面(左面と右面)を貼りあわせ、さらに前面と後面を貼りあわせたものだそうです。

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    citora 2008/05/30
  • 考えるだけで操作できるロボットアーム、実用化に向けて一歩前進 | スラド サイエンス

    脳で考えるだけでその通りに動くロボットアームを猿に操作させる実験が、ピッツバーグ医科大学のAndrew Schwartz氏らによって行われました(Reutersの記事)。この実験は、猿の脳に電極を埋め込み、そこから信号を拾って猿が考えた通りにロボットアームを動かすというもので、3日ほどで猿はロボットアームを動かせるようになり、最終的にはロボットアームを自分の腕のように動かし、マシュマロをつかみ取ってべられるようにまでなったそうです。今回の実験では、まだ単純なロボットアームしか操作させていませんが、将来的により複雑な動作が可能なアームが動かせるようになれば、手足を失った人向けのロボット義手など、さまざまな応用が期待できそうです。

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    citora 2008/05/29
  • 火星探査機Phoenixが着陸に成功、表面の写真も到着 | スラド サイエンス

    NASAの火星探査機Phoenixが火星への着陸に成功した(NASAのニュース)。着陸時刻は信号受信の時間で2008年5月25日23時53分44秒(GMT)。無事太陽電池の傘が開き、着陸後いくつか火星表面の画像が送られてきている。撮影した画像はNASAのWebサイトのほか、アリゾナ大学のPhoenix Mission Image Galleryなどでも閲覧できる。 2001 Mars Odysseyの観測によって地表下に大量の水の氷があるとされた北極近くに着陸したわけだが、今後の調査でぜひとも見つけてほしいものだ。 Phoenixは、民間の研究機関や大学から提案された小さく低コストながら革新的なミッションを採用するMars Scout Programの第一弾である。 目的は、地表下の氷の状態を調べて火星の水の歴史や気候変化について知ることと、土中の有機物を分析して生命の痕跡を探ること。 P

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    citora 2008/05/27
  • 宇宙の「行方不明物質」の半分程を発見 | スラド サイエンス

    ハッブル宇宙望遠鏡の研究で、宇宙の行方不明物質の半分ほどが何処に存在するかが解明されました(HubbleSiteの記事、家記事)。宇宙に存在するバリオン物質のうち観測可能なのは1/8程のみで(しかもこれは可視宇宙の質量・エネルギーの1/200程度)、残りは「行方不明」とされていました。今回の研究に携わったコロラド大学のMike Shull教授は「行方不明」とされていたバリオン物質が銀河間に渡って存在する銀河間物質にあることを突き止めました。教授によると「私たちが観測しているのは、恐らく宇宙のバックボーンを形成する網のような構造の一部であると思われる。空っぽと思われている銀河間こそが宇宙のバリオン物質のほとんどが存在するため池であるということを現在詳細に検証しているところだ」とのこと。 ちなみに解明された「行方不明物質」は、非バリオン物質とされる「暗黒物質」とは異なるものなので注意が必要で

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    citora 2008/05/23
  • 睡眠不足だと仕事がはかどらない理由、科学的に明らかになる | スラド サイエンス

    睡眠不足で物事に集中できなかったり、仕事が進まない、といった経験がある方は多いと思いますが、なぜ睡眠不足だと集中できないのか、その理由を科学的に分析して明らかにした研究結果が発表されました(論文、 Reutersの記事)。 この研究を行ったのは、ペンシルバニア薬科大学のDavid Dinges氏らで、睡眠不足状態の脳の活動状態をfMRIで調べたところ、脳の複数のエリアでその活動が突然ストップすることを確認できたそうです。 睡眠不足状態では脳が睡眠状態に陥るのを止めることができず、睡眠状態と覚醒状態が短期間の間に交互に繰り返される状態になり、その結果集中力と視覚的処理能力が劇的に低下する、とのこと。 たった一晩の徹夜でも、脳はこのような状態になってしまうとのことで、もし効率的に仕事を進めたいのなら、やはり徹夜は避けたほうがよさそうです。

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    citora 2008/05/23
  • カーボンナノチューブにアスベスト同様の危険性 | スラド サイエンス

    直径0.25μm以下、長さ8μm以上の繊維は発がん性があるという2004年の「Stanton-Pottの仮説」(ナノテク最新事情の記事)などから、カーボンナノチューブにはアスベスト同様の危険性が指摘されていたが、マウスを使った試験で、アスベストと同様に作用し、悪性中皮腫を引き起こす可能性があるという研究結果が発表された(論文、BBCの記事、ITmediaの記事)。長繊維状と短繊維状のカーボンナノチューブとアスベストをマウスに注入したところ、長繊維状のほうはアスベストと同様に肺の自浄が効かず、炎症や傷痕を残したという。そしてそれらは長い時間の中でがんに発展していく可能性がある。nanotechproject.orgにはこの研究内容とAndrew Maynard博士のビデオコメントが掲載されている。

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    citora 2008/05/22
  • かぐや、月面に残るアポロ15号の噴射跡の観測に成功 | スラド サイエンス

    JAXAのプレスリリースによると、月を周回中のかぐや(SELENE)の観測データから、アポロ15号の噴射跡を確認することに成功したようだ(JAXAプレスリリース:月周回衛星「かぐや(SELENE)」の地形カメラによるアポロ15号の噴射跡の確認について)。 かぐやに搭載された地形カメラは、カメラ2台による立体視の原理で、月表面の三次元的な形状を高い精度で観測できる。今回の成果は、この地形カメラの観測データに基づいて作成した画像から得られたもの。プレスリリース中のアポロ15号の着陸地点付近の画像(図3)をみると、アポロ15号が地球帰還前の月周回中に撮影した月面上の噴射跡(図4の右)と合致する、明るい噴射跡が確認できる。 この噴射跡の撮影成功は、アポロ計画終了後としてはかぐやが初としている。高い観測性能を持つかぐやならではの成果と言えそうだ。さて、かぐやは次に何を見つけてくれるだろうか。

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    citora 2008/05/21
  • 銀河系内で最も新しい超新星残骸見つかる | スラド サイエンス

    X線天文衛星Chandraの観測から、銀河系内では最も新しい140年前に超新星爆発を起こしたと考えられる超新星残骸が見つかった(NASAのニュースリリース)。その天体はG1.9+0.3という、銀河中心のすぐ近くにある天体。銀河中心近くにあるため、塵やガスによって可視光の望遠鏡では観測できない。1985年に電波望遠鏡VLAで観測されており、そのときは年齢400~1000歳と見積もられていた。Chandraの観測でその大きさが16%も拡大していることから、再びVLAで観測したところ、以前考えられていたよりも若い140歳となった。今まで見つかっていたもので最も新しい銀河系内の超新星残骸は、西暦1680年ごろに超新星爆発したとされるカシオペア座にあるCas A。 この発見で、超新星爆発の発生率に新しい知見が得られるし、G1.9+0.3自体も非常に興味をもたれる天体になること間違いなし。

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    citora 2008/05/19
  • 体内時計をリセットする研究 | スラド サイエンス

    米MRC研究所のMichael Hastings氏らが、環状アデノシン-リン酸(c-AMP)のリズムがタンパク生成のリズムに影響を与えていることを発見した(MRCのリリース、Science掲載論文)。体内時計20時間の遺伝子を持ったマウスを使った実験で、c-AMPの作用を遅くする薬品によって、体内時計を24時間にリセットできたという。 昼夜交代勤務など体内時計が乱れる生活は、不眠症・うつ病・心臓病に加え、国内の調査では前立腺ガンのリスクが3倍になるという話もある(ためしてガッテン「不眠解消」)。人体への適用には時間がかかるだろうが、メラトニンなどより有効な薬がいずれ登場するかもしれない。

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    citora 2008/05/18
  • 脳神経性難病の進行を遅らせる遺伝子治療 | スラド サイエンス

    今まで効果的な治療法が確立できていなかった脳神経性の難病が、遺伝子治療によって治療できるようになるかもしれない(Reutersの記事)。 ウェイル・コーネル大学とコロンビア大学が運営する、ニューヨーク・プレスビテリアン病院のロン・クリスタル教授が行った遺伝子治療は、脳にガラス管を挿して遺伝子を運ぶためのウイルスを直接注入するというもの。病気の原因となる突然変異した異常細胞に正しい遺伝子を与え、正常な細胞に戻すことが目的だ。 今回の実験では、Late Infantile Neuronal Ceroid Lipofuscinosis(LINCL)と呼ばれる脳神経性難病を患っている10人の子供に対して遺伝子治療を行った。LINCLは4歳ごろから発症し、協調性や視覚、会話能力がだんだんと失われていき、10歳から12歳ごろには自力での呼吸が不可能になってしまう疾患だ。 この治療が行われた10人のうち

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    citora 2008/05/16
  • エコノミークラス症候群の原因は空気の汚れ? | スラド サイエンス

    面白いタレコミではありますが、つっこまれ放題のところもう一つ。引用先に書いてあるのに、いきなり「静脈血栓塞栓症(DVT)」が違ってるように思います。また、引用先のWikipedia記事も今ひとつです。 DVT(深部静脈血栓症) http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec03/ch036/ch036b.html エコノミークラス症候群は、同じ姿勢を続けたためと思われる、恐らく下肢でできた血栓が、主に肺なりに飛んで肺塞栓を起こしたケースから言い出された概念です。タレコミの論文が対象としたDVTの患者さんでは、下肢静脈に血栓があることは確認されていますが、肺塞栓の症状があった人は2割だけです。無症状の肺塞栓については検査したか不明。慢性的に進行した血栓も多いと思われ、エコノミークラス症候群を引き合いに出すのは微妙な気がします。 用語を除いてはタレコミのとおり、住んでいる場

  • あっ!!と驚く位置利用サービスアイデア大募集の結果 | スラド サイエンス

    財団法人衛星側位利用促進センター(SPAC)の「あっ!!と驚く位置利用サービスアイデア大募集」の1回目の講評が終わり、第1回は72件32グループの応募から、最優秀賞に森・花村両氏の「parallel scape 都市空間の新しい楽しみ方」が選ばれた。賞状と賞金20万円が手渡されている。 来年に迫った準天頂衛星の打ち上げだが、通信や放送から測位に重きが置かれ、かつ衛星そのものよりも位置情報通知の義務化に対応したギャップフィラーによる地下や建物内での位置情報提供に軸足が移りつつある。第2回目も11月頃に公募、年度末にかけてアイデアを募集するとのこと。Google MAPに限らない位置情報のマッシュアップの方法論についてはスラド諸君にもアイデアがあると思われる。案を練られ応募しては如何であろうか。

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    citora 2008/05/16
  • スラッシュドット・ジャパン | 空中分解したコロンビア号の実験データ入りハードディスクを復元

    家記事より。2003年にスペースシャトル・コロンビア号が帰還飛行中に空中分解した事故の後、機体の残骸は数ヶ月に渡って捜索・回収されました。その中には、ミッション中に行われた微小重力下におけるキセノンの動きの実験データが保存されたハードディスクも含まれていました。 空中分解によって高度3000mから地上に叩きつけられた、Seagate社の400MBのハードディスク(Block&Filesの記事やScientific Americanの記事内に写真あり)のデータリカバリは、米ミネソタ州のKroll Ontrackによって行われ、ディスク内の90%のデータを復元することに成功したそうです。 その後、数年に渡って研究は続けられ、実験データの分析結果をPhysical Review Eの4月号にて発表するに至ったとのこと。 高空から落下してもデータは復元できるということらしいので、データ削除の際は

    citora
    citora 2008/05/09
  • 魔法の粉で切断された指が再生 | スラド サイエンス

    らばQより。「驚きの最新治療─パウダーをつけただけで切断した指が完全に生える」と題された記事によると、事故により切断された指(切断部分は紛失)の切り口に、豚の細胞を利用した粉を塗り続けたところ、4週間で指が再生したとのことです(元ネタのBBCのニュース映像:CMあり、グロ注意)。 実用化された場合の粉の値段や安全性など、気になる点がたくさんあるのですが、タレコミ子は『再生された指の指紋は前の指紋と違うのかどうか』が最も知りたいところです。 この粉は、ピッツバーグ大学のStephen Badylak氏らが研究している、豚の小腸から収集した天然のECM(Extra Cellular Matrix、WikiPediaの解説)で、SIS(small intestinal submucosa)と呼ばれています。氏は2007年にDARPAから多額の補助金を受けて研究を行っており(WIRED NEWS:

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    citora 2008/05/02
  • 老化防止レタス? ヒトチオレドキシンをレタスで作る | スラド サイエンス

    京都大学のお知らせにより。奈良先端科学技術大学院大学の横田明穂教授らの研究グループと京都大学ウイルス研究所の淀井淳司教授らの研究グループは、ヒトチオレドキシンを産生するレタスの共同開発に成功した。ヒトチオレドキシンは、活性酸素消去や抗酸化作用、抗炎症作用を持ち、酸化ストレスや炎症性疾患に対する有効な治療薬として期待されている。 導入したマウスで長生きしたなど期待が大きいたんぱく質であるが、遺伝子組換え植物であるのが気になるところ。発表内容では、葉緑体のゲノムに導入したとあるので、花粉拡散はない母系遺伝と思うが、近い将来、健康品などに含まれて大量生産となりそうなので、安易な栽培がされないことを祈るばかり。

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    citora 2008/04/30