アフリカ南西部に位置するアンゴラは、90億バレルにのぼる石油埋蔵量を誇るアフリカ有数の資源国の1つである。資源高騰を背景に、ここ数年の経済成長率は10%~20%程度で推移しており、高い成長率を誇るアフリカ諸国の中でも群を抜いて高い。 成長著しいアンゴラに、日本の経済界も着目。2007年10月には日本経団連が、総勢50名の経済調査視察団を派遣した。日本企業の進出に加え、熱い期待が寄せられたのが“地雷除去”への支援である。 アンゴラでは、1975年の独立以来、じつに27年間にもわたって内戦状態が続いた。米国と旧ソ連の代理戦争の代表例ともされるが、その爪痕は、地中に埋まった対人地雷として、内戦が終結して8年が過ぎた今も国土に刻まれている。 埋められた地雷の数はじつに600万~800万個(1000万個という推計もある)に達し、世界2位の敷設量といわれている。 しかも、密度は薄いが、国土全体