愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)は21日までに、飼育していた希少種のホワイトタイガー「オメガ」(雌、14歳)が10月26日の繁殖に向けた引き合わせ時に、雄(6歳)にかまれて死んだとホームページで公表した。同園は「事前準備を整えて臨んだが、このような結果になりじくじたる思い。検証と反省の上で事故を教訓とし、希少種繁殖に努力したい」としている。 オメガは07年に繁殖のため群馬サファリパークから借り受け、とべのホワイトタイガーの雄との繁殖が不調のため、ベンガル系の通常種との見合いを試みていた。 園によると、格子状の扉で間を仕切って行う見合い中にオメガが強い発情の兆候を示したため、扉を初めて開けると、雄がいきなりオメガの首にかみついた。園は、準備していた放水と鉄棒で引き離したが、約1時間後に出血多量で死んだ。