野良猫を尊敬した日 (講談社文庫) 作者:穂村弘 講談社 Amazon このごろ穂村弘の本ばかり読んでいる。読むのが楽だからだ……というと、なんか失礼な感じがする。とはいえ、読んでいて楽になれる感じはある。このところおれは心身ともに弱っていて、ちょっとむずかしい本、歯ごたえのある本は読めそうにない。しかし、穂村弘の本がむずかしい問題を扱っていないわけではない。それでも、言葉がふるんふるんしていて、とても優しいのだ。 と、この「ふるんふるん」というのは『野良猫を尊敬した日』に出てきた言葉だ。 会社員時代に喫茶店で商談をしていたとき、目の前をババロアがふるんふるん揺れながら運ばれてゆきました。でも、「部長、ほら、ババロアふるんふるん」とは云いませんでした。そんなことをしたら、一瞬でこいつは危ないやつと思われてしまうから。 「ババロア」 これは出版記念のトークイベントで語った話だという。で、その
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