発売当日に1000人を超える行列を生み出し、一大ブームとなったアップルのiPhoneだが、最近は勢いが失速している、実はそれほど売れてないんじゃないか、といった報道が目立つようになってきた。しかし、本当にiPhoneの人気は失速しているといえるのだろうか? 端末の性質とブームをもたらした要因から考察してみよう。 普通の携帯電話とは軸が異なるiPhone 「猫も杓子(しゃくし)もiPhone」といわんばかりの勢いで、ネット内外を問わず一大フィーバーを巻き起こした、2008年7月11日のiPhoneの発売日から2カ月余りが経過。このところ、「iPhone失速」「人気に陰り」といった報道を目にする機会が増えるようになった。ソフトバンクモバイルはiPhone 3Gの出荷台数を明らかにしていないが、各種報道によるとiPhone 3Gの販売台数は、現在のところ20万台かそれを下回る程度であるという。