女子トイレの個室に侵入して知人女性にわいせつな行為をしたとして、建造物侵入と強制わいせつの罪に問われたベトナム人留学生の男性(21)=名古屋市=の判決公判が11日、名古屋地裁であった。諸徳寺聡子裁判官は「女性の供述は変遷していて信用できない」として、無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。 男性は2017年3月22日午後7時20分ごろ、同市港区のカラオケ店の女子トイレ個室に侵入し、アルバイト先の元同僚女性=当時(46)=に自分の下半身を押しつけたなどとして4月に起訴された。 ただ、公判では女性が「実際にはこのような行為はなかった」と話したため訴因の一部が変更されており、諸徳寺裁判官は「女性の供述は全般的に迫真性を欠いている」と指摘し、客観的な証拠もないとして「わいせつ行為は認められない」と判断。わいせつ目的の侵入は認められないとして、建造物侵入も否定した。 判決によると、男性と女性は当時、他