国土交通省は、駅のホームから転落する事故が相次いでいることを受け、1日の乗降客数が「10万人以上」の駅について、ホームドアや転落防止柵の設置を鉄道各社に求める方針を決めた。 8月中にも、具体的な基準などをまとめる。 「10万人以上」の駅は、都市部を中心に全国で239駅。首都圏では、JRの主なターミナル駅のほか、私鉄各社の急行停車駅などが中心。全国約9500の鉄道駅のうち、ホームドアが設置されているのは約500駅にとどまっている。ホームの強度や費用の問題で、ホームドアの設置が難しい駅については、固定柵の設置などを求めていくという。 一方、視覚障害者への対策として、全国で約2000駅ある1日の乗降客数が「1万人以上」の駅については、通常の点字ブロックより、はっきりとホーム端がわかる特殊なブロックを設置するよう求める。