玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を巡る「やらせメール」問題を九州電力が公表してから13日で1週間が過ぎた。 記者会見で謝罪した真部利応(としお)社長は、報道陣の前から姿を消し、進退問題は宙に浮いたまま。一方で、国主催の佐賀県民説明会に再稼働への賛成意見を投稿した社員らが大量にいることがわかり、「やらせ」によって賛否が逆転していたことも判明。国への早急な報告を求められる九電社内では混乱が続いている。 ――社長の進退問題 「どちらかというと作られた辞任劇という感じがする。私としては社長は続投させたい」 やらせメール問題が明らかになった2日後の8日、出張先の海外から急きょ帰国した松尾新吾会長は、報道陣を前にこう語った。本人は辞任する意思はないのに、マスコミが勝手に進退問題を論じているという意味だ。 「辞任すれば夏場の電力の安定供給に支障が出る」という会長発言に呼応して、役員た