一行は、亀戸天神から妙見宮へ向かいます。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※損傷個所は可能な限り修正しています。 ※赤字の書き入れは筆者。 【原文】 亀戸天神より裏門を出て、右の方へ、川岸通りを行《ゆ》きて、小橋を渡り、妙見《ミやうけん》の御宮に到るに、参詣の人、夥《おびたゞ》しく、何《いづ》れも此の利生《りしやう》を被《かうぶ》らざるハ無しと聞きて、 狂 「人は只《たゞ》 欲べい深いと 妙見し 何《あん》の願ひも 北辰《ほくしん》だんべい」 参詣 「儂《わし》ハ女良買に行つても、どふぞ振られねへやうにと、妙見様へ御頼み申しやした」 「ソリヤ、ちつと難しい。 御前《おめへ》の顔を見なせへ、目が三角で、鼻が柘榴鼻《ざくろばな

