文学とは言葉でつくられた世界である。言葉でつくられた世界が文学ならば、随筆もまた文学である。ここに単純かつ明快な二段論法が成り立つ。随筆が文学でないならば、散文芸術の裾野はずいぶんと狭く、貧弱なものになってしまうだろう。しかし、近代以降の日本では、随筆が文学のジャンルとしての地位をしっかり固めてこられたかというと疑問が残る。清少納言『枕草子』、鴨長明『方丈記』、吉田兼好『徒然草』という「日本三大随筆」があり、そのことを教科書でも習うが、近代以降の随筆の系譜を文学史としてまとめて教わることはない。 (宮崎智之『孤独』ちくま文庫、2025) こんにちは。今週の月曜日と木曜日に前任校でコラボした(一緒に授業をした)「おもしろい大人」と久しぶりに会い、旧交をあたためてきました。4月に異動し、教育観が変わり、児童観も変わり、チューホフいうところの「人は風邪を引いたらそれだけで世界観が変わる。世界観な

