昨年7月に北アフリカのモロッコに落ちてきた隕石(いんせき)が火星から来たとみられることがわかった。国際隕石学会が17日、認定した。地上に落ちてくるところが目撃された隕石が火星由来と認定されるのは1962年以来という。 AP通信によれば、昨年7月、流星となって落ちてくるところが目撃され、12月までに収集家や専門家によって計7キロの破片が集められた。隕石に含まれる成分が火星の大気成分と共通していることから認定された。数百万年前にできた岩石で、火星に何らかの物体が衝突したときに破片が飛び出し、長い間、宇宙空間をさまよった末、地球にやってきたとみられる。地球と火星の距離は、近いときでも約5500万キロ離れている。 すでに金の取引価格の10倍に相当する1オンス(約30グラム)当たり1万1千〜2万2500ドル(84万〜173万円)で売買されたという。349グラムの隕石を獲得したアリゾナ州立大では「