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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (7)

  • 何が幸せか人に任せると辛い。「しあわせ」を再考させる本

    好きなを持ちよって、まったり熱く語り合う読書会、それがスゴオフ。今回のテーマは「HAPPY!」、気分がハッピーになる写真集や詩集、「幸福とは何か?」を進化のメカニズムから問うた、ドーパミンが溢れ出るゲーム、何回見ても笑ってしまう空耳動画など盛りだくさん。 皆さんの発表を聞いて感じたのが、「幸せ」という概念は、人それぞれだなぁということ。どんなときに幸せを感じるかは、その人の好みや半生を凝縮したものになる。日の偉い人が「しあわせはいつも自分の心が決める」と言ってたけど、ほんとそれ。なにが幸せか他人まかせの人生だと辛いもの。 わたしのお薦め。どんなとき幸せを感じるのか? それは「生きること」に強く結びついているときだ。美味しいものをべるとき、愛する人と結ばれるとき、あったかいお布団でぐっすり眠るとき、素晴らしい排便が果たされたときだ。つまり、なり性なり睡眠なり、生きる欲望に結びつく

    何が幸せか人に任せると辛い。「しあわせ」を再考させる本
    cmd08
    cmd08 2017/02/19
  • 読んだことを後悔する劇薬小説まとめ

    たくさんを読むほどに、井の中の蛙になる。 読書の理由を、「知らない世界を知るために」と言ってるくせに、似たようなしか読まない。ジャンルを絞り、作家を決めて、その中で同じような「物語」を消費する。それは、知らない世界を知る読書ではなく、知ってる世界を確認して安心する自慰にすぎぬ。「わたし」の周りに既読を積み上げて、その壁の中で王様になる。 それが、わたしだった。 確認読書だから、知識が増えても何も変わらない。「わたし」というフレームに合わないものは、そもそも選ばない。うっかり読んだとしても、フレーム内を通る言葉だけを消費して「読んだ」ことにする。純文から哲学、SFから数学と拡張できるのに、城から出るのが怖くて穴を掘る。古典やマイナーを掘り当てて、王様はますます蛙になる。 そんな読書で、楽しいか? 自問していたとき、カフカの言葉に出会った。「どんなでも、僕たちの内の凍った海を砕く斧でな

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    cmd08 2017/02/06
  • 人工知能と知能を考える61冊+20冊

    三宅陽一郎さんと海沢めろんさんの対談を聞きにいったら、ものすごく面白かったのでレポートを書いた→シミルボン[人工知能と知能を考える61冊+20冊] 人工知能と知能を考えるための61冊を三宅さんがお薦めし、さらに被せるように海沢さんが20冊をレイズする。ポケモンの神話学からFFXVのAIの挙動、数学する身体とアフォーダンス、星新一ジェネレーター、加速度センサーで幸せを可視化する話など、新鮮で興味深いネタをガンガンぶっこんでくる。アルファ碁のテクノロジーと人狼知能の重なり、認知科学とVRとAR(代替現実)、ヒトと機械の境界など盛りだくさんの90分だった。 この記事には、人工知能+物語生成で商売ネタを追記したので、金目の匂いを感じた方は遠慮なく使って稼いでほしい(儲かったら一杯おごってね)。

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    cmd08 2017/02/01
  • 読み始めたら最後、あなたを絶対寝かせない徹夜小説まとめ

    読み始めたら、徹夜を覚悟する小説がある。 いきなり心臓をワシ掴みにされたり、直感が大好物だと告げたり、いくらも読まないのに、「これは当たりだ!」と小躍りしたくなる。 嬉しいことに、この予感は高確率で当たる。だが恐ろしいことに、それは高確率で平日の夜だったりする。ここでは、翌日の寝不足を犠牲にして掘り当てた、「徹夜保証の小説=徹夜小説」を紹介する。 ただし、2つだけ約束してほしい。ひとつめ、複数巻に渡るものは、全巻そろえてから読み始めること。上巻だけ買えばいいなんて甘く見てると、サクっと読みきってしまい、翌朝まで禁断症状に苦しむことになるだろう。ふたつめ、明日の予定がない夜に読み始めること。さもなくば、寝不足の頭を抱える破目になるだろう。2つとも経験したから言える、読み始めたら最後、絶対寝かせてくれない。だから約束だぞ。 『ガダラの豚』中島らも 2ちゃんねらが絶賛してたので、うっかり手にして

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    cmd08 2017/01/26
  • この本がスゴい!2015

    「いつか読む」は一生読まない、いつ読むの? 人生は短いのに、読みたいが多すぎる。残り全部を注いでも、いまのリストは読みきれぬ。己の変化を確かめる、再読リストも増えている。今際に後悔しないため「読んでから死ね」が優先なのに、積まれるスピードさらに上。を通じて出会った人から教わったがまたスゴい。オフ会は危険な場、積読山がマシマシだ。それでも読むしかない、それも今しかない。 「このがスゴい!2015」は、この「今」を積み上げた一年間からピックアップしたもの。ネットや読書会を通じてお薦めされた作品もあれば、書店や図書館で「呼ばれた」もある。非常に愉しいのは、リアルで話し込んでいると、記憶の底からリレースイッチのようにタイトルが"発火"してゆくところ。完全に忘れてた、思いもよらない作品につながってゆく様は鳥肌もの。 世界は対話で拡張する。わたしが知らないスゴを"発火"させる、あなたが凄い

    この本がスゴい!2015
    cmd08
    cmd08 2015/12/02
  • レイプの遺伝子『暴力の解剖学』

    もちろん、レイプの遺伝子なんてものはない。だが、レイプは「遺伝」するのかという問いには、非難と議論の渦中から、様々な応答がなされている。 たとえば、『人はなぜレイプするのか』[レビュー]は進化生物学の観点から解き明かす。結論からいうと、養育の投資量の男女差になる。男は養育の投資量が相対的に少ないため、繁殖のため多数の相手に関心を向ける。一方で女は、妊娠、出産、育児に多大な時間とエネルギーを費やされるため、男選びに慎重になる。このセクシャリティの差が、レイプの究極要因だというのだ。 ただし、レイプそのものが適応かどうかについては判断を保留し、フェミニストの立場からの「学習理論」を紹介することで、バランスを取ろうとする。すなわち、レイプとは男性位の歪んだ文化によってもたらされたという立場だ。挑発的な表紙とタイトルとは異なり、慎重にロジカルに議論を整理している。 一方、『暴力の解剖学』は大幅に

    レイプの遺伝子『暴力の解剖学』
  • 大学教師が新入生に薦める100冊

    ドカ読み上等!若さに任せて読みふけろ、読むべきを読み干すべし。 このリストは、以下の4500冊超の中から、読むべき100冊を選んだもの。だから、「大学新入生に薦める」というより、若かったわたしに読ませたいリストであり、もう若くないわたしが読むべきリストなのだ。しょうもない新刊ばかり追いかけて踊らされているわたしの目を覚まし、叱咤激励するリストなのだ。 書籍『東大教師が新入生にすすめる』文藝春秋編 書籍『東大教師が新入生にすすめる<2>』文藝春秋編 書籍『教養のためのブックガイド』小林康夫ほか 書籍『大学新入生に薦める101冊の』広島大学101冊のプロジェクト編 書籍『大学新入生に薦める101冊の 新版』広島大学101冊の委員会編 書籍『必読書150』柄谷行人ほか サイト[東京大学 学科別 分類による推薦図書] サイト[は脳を育てる 北大教員による新入生への推薦図書] TV番

    大学教師が新入生に薦める100冊
    cmd08
    cmd08 2014/06/18
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