「中学までは自分の事、大っ嫌いでした。でも高校からは、SNSのおかげで自分を表現するのが大好きになったんです」 時折「うふふ」と笑う高い声。くるんと上がったまつげが、瞬きのたびにはたはたと上下する。が、ふわりと軽いまつげの奥にある瞳はこちらが戸惑うほどにまっすぐで、捉えられたら最後、逃れることはできない。 「可愛いものが好きだけど、恋愛対象は女の子。自分でも自分のポジションがわからなかったし、周りも扱いにくかったと思います。でも、自分自身をずっとアピールし続けるとそれが文化になるというか、世の中にとって当たり前になってくるものなんですよね」