美しい紅葉の季節を迎え、寺社仏閣の庭園に思わず足を運びたくなりますね。見どころがいっぱいの日本庭園の楽しみ方を、京都・南禅寺などの古刹こさつを手がける「植彌加藤造園うえやかとうぞうえん」の山田咲さんがわかりやすくレクチャーします。「大人の教養・日本庭園の時間」のスタートです。 庭のプロとともに庭園鑑賞への第一歩を 日本庭園というと、皆さんはどんなイメージをお持ちですか? 石灯籠や茶庭、枯山水かれさんすい……ぼんやりとしたイメージはあるけど、その魅力を味わい尽くすきっかけって、なかなかないかもしれません。 私ども植彌加藤造園は、嘉永元年(1848年)に京都で創業しました。京都では南禅寺様、東本願寺様、智積院ちしゃくいん様などの寺社仏閣から、福田美術館様などの美術館、さらに、ドバイやシンガポールなど海外でも造園を行っています。庭師や設計士など直接庭に関わる技術者に加えて、日本庭園に関する研究や