『EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)』を読みました。 IQよりもEQが重視される時代などと言われていますが、調べてみるとEQもそれほど新しい概念というわけではないんですね。 どうやら1920年には「社会的知性」としてそのもととなる概念が生まれていたようです。 思えばもう15年ほど前になりますが、私が新卒で入った会社の導入研修でも、外部講師を招いてEQトレーニングをやりました。 もうどのような内容だったかは覚えていませんが、その研修を終えた後もEQというものが気になって、『EQ こころの鍛え方』を読んだものです。 今回はそんなEQを、実際に計測し、鍛えることを趣旨とした新刊本を見つけたので読んでみました。 『EQ2.0』実はめっちゃ古かった… 自分のEQを計測しよう EQ計測は複数回できます EQテスト、測ってみた結果どうだったか 各EQスコアの意味するところ EQス
『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]――[脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門』読みました。 元々『世界のエリートがやっている 最高の休息法』という本があり、これの実践版として、CDブック化されたのが本書になります。 もう1年半ほど前の本になりますから、この手の本としては手を出すのが少し遅すぎですかね。 マインドフルネスは今大いに流行っているため、他にも新刊本はたくさんありますが、ビジネストレンドのように最新を追うものでもないので、あえて少し古いベストセラーを選んでみました。 マインドフルネスは「脳科学」 なぜマインドフルネスを選んだのか? マインドフルネスの必要性 実際に、脳に効くのか? マインドフルネスの簡易性 マインドフルネスの即効性 まとめ的なもの マインドフルネスは「脳科学」 マインドフルネスの本は以前にも『マインドフルネス瞑想入門』を読んだことがあります。 こちら
NewsPicksの動画コンテンツ、WEEKLY OCHIAIでMCを務める石山アンジュさんの著書、『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方』を読みました。 シェアという思想 タイトル副題にもある通り、シェアという概念は新しい社会の到来を感じさせます。 Uber、airbnbなどはシェアリングエコノミー企業としてもはや知らない人はいないのではというまでになりましたし、中国でも滴滴出行などが追いつき追い越せの勢いで成長しています。 そんな今話題のシェアリングエコノミーですが、本書は経済の話だけではなく、シェアライフとして、社会と生き方まで含めた重要な概念としてシェアを捉えています。 著者である石山アンジュさんが本書で伝えようとしているのは、シェアを用いたビジネストレンドはなく、シェアという概念の根底にある思想なのです。 シェアという思想 本当に失われた30年だったのか モノが無い時代から有り
読書は沢山こなしますが、ビジネス書が中心で小説はたまに読むばかり。 その小説の中でも純文学などはほとんど手を出しません。 学生の頃、太宰治には多少はまりましたが、それ以来純文学は読んでおりません。 最近読むのはミステリーやSF小説などエンターテイメント性の高いものばかり。 特に敬遠しているわけでもないのですが、どういうわけか純文学にはあまり縁がありません。 でも、名著と呼ばれるようなタイトルは押さえておきたいという思いは常々ありました。 純文学は味わい深い 時代を感じ、違いを考える まとめ的なもの ターゲットは『銀の匙』 そんな折、よく足を運ぶ市内最大の書店で「100分de名著×岩波文庫の合同フェア」のコーナーができていたのは前回のエントリーの通り。 www.co-idealblog.com 大量に仕入れた本の中に、長らく興味を持ちつつ先延ばしにしてきた純文学の名著、『銀の匙』があります。
近所の書店へ行ったところ、過去の100分de名著が並んでました。 オビを見たところ、どうやら「NHK100分de名著×岩波文庫」という合同フェアを開催しているようです。 折角なので、このフェアに便乗して読書をすることにしました。 使えるテキスト、100分de名著 フェア便乗読書 君たちはどう生きるか 銀の匙 オイディプス王 種の起源 まとめ的なもの 使えるテキスト、100分de名著 100分de名著は、四週間にわたりひとつの名著をとりあげるNHKの番組です。 番組は見ていませんが、100分de名著のテキストはとてもわかりやすくまとまっているので、とっつきにくい名著の入門書として使えます。 私も読んでいますし、エントリーもしています。 www.co-idealblog.com 名著をわかりやすく解説してくれるのは、その名著の分野に精通された方です。 そのため、100~120ページ程度のボリュ
『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』読み終えました。 自動車の未来のお話でしょうか?いえ、「移動手段」の未来のお話です。 そしてMaaSを活かすためのスマートシティのお話です。 オビには「マイカー半減!トヨタはどう生きるのか?」とありますが、自動車メーカーだけではなく、鉄道会社、バス会社など、移動を製品として、サービスとして提供する企業すべてが、このMaaSの対象となります。 ただ、本書ではさらにその先、モビリティ革命の先にある「全産業」のゲームチェンジを見据えています。 書籍の裏表紙にも「Beyond MaaS ーMaaSの、その先へー」と書かれています。 つまり、移動を中心に据えた、これからの社会のデザインを描いた本というわけです。 これは面白い。売れるわけです(笑)。 Mission to MaaS MaaSとは何か MaaSは何を目指しているのか as a
読書の目的として、一つの知識を深めるために同じテーマで複数の本を読むことはよくあることだと思います。そういう読書は、異なる書籍の情報、知識を比較しつつ、情報を整理して知識を繋げ、深めていきます。 また、全く異なる目的で購入した異なるテーマの本の中で、一方はメインテーマで、もう一方は枝葉で、同じことについて語られていることがあります。そのとき両者の主張は、同じこともあれば異なることもありますね。いずれにせよ、複数の本の中で一つのことについて複数のアプローチによる解があって、読み手の中で深まりや閃きが生まれます。 今日はそんな読書間シナジーについて書いてみたいと思います。 『世界のエリート~』×『メモの魔力』 『世界のエリート~』 『メモの魔力』 ついでにWEEKLY OCHIAI 課題は美意識、メモで解決 まとめ的なもの 『世界のエリート~』×『メモの魔力』 この組み合わせで考えてみようと思
「出世は男の本懐だろ?」 これは『シン・ゴジラ』の中で松尾諭演じる泉修一が言っていた台詞で、主人公で長谷川博巳演じる矢口蘭堂(やぐちらんどう)の「泉も首相補佐官に内定している。君の好きな出世コースじゃないか。」という皮肉に対するものです。 映画の中での脈絡はともかくとして、この言葉、大好きです。 出世は男、というより組織人の本懐です。 ということを、今日は書いてみたいと思います。 組織はカリスマではなく歯車が動かしている 組織人であることに誇りを とは言え回す側に立ちたい 文句があるなら出世しろ 責任と権限を言って動いて取りに行った経験 まとめ的なもの 組織はカリスマではなく歯車が動かしている 『シン・ゴジラ』はこれまでのゴジラとだいぶ毛色が異なりますね。 特撮映画というよりも、組織を描いたドラマで、まるで池井戸潤の小説のようです。 一応の主人公は矢口ですが、泉を含め多くの登場人物が、それ
『これからの日本の論点 日経大予測2019』読了です。 2019年の日本経済を予測する本ですから、本来2018年中に読んでおくべき本ですね。発売も10月25日ですので、ちょっと積読、暖め過ぎた感がありますが…。 2019年、日本の論点 やはり興味は「産業・企業」へ IT、ICTの周回遅れ感 次のメルカリはどこ?というか、現れるのか? やはりDeath by Amazon まとめ的なもの 2019年、日本の論点 さて、日本の論点を総論的に総ざらいすることで、2018年を振り返りながら、2019年の展望を考えていきましょう。 落合陽一先生も、1月頭に『日本進化論』を出し、ポリテック、クロステックなこれからの日本を提示してくれました。どれが正しいというわけではなく、いろんな日本の未来が可能性として存在しているということ。 なるかもしれないしならないかもしれない。でもそこにある課題を認識することは
AIをねじふせるスーパー人材を育てる 理数系のSTEMにアートを加えたSTEAM教育 イノベーターのマインドセットの定義 イノベーターはデザイン思考を用いる まとめ的なもの AIをねじふせるスーパー人材を育てる STEAM教育、STEAM人材、最近よく聞きませんか?落合陽一先生の『ゼロヒャク教科書』でもその必要性が書かれていて、レビューエントリーでもちらっと紹介しました。 www.co-idealblog.com STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Arts)、数学(Mathematics)の頭文字をとったもので、スチームと読みます。 Steamは蒸気を意味する英単語でもあります。このSTEAM教育を受けたSTEAM人材が新たな時代を創り出していくと考えると、第一次産業革命をけん引した蒸気と同じつづりというのは、
2019年1月の読書、まとめ的なもの。 身になった本難しかった本、色々とありますが、一ヶ月分をヒトコメで振り返ります。 吉田松陰(童門冬二) 劣化するオッサン社会の処方箋 家康、江戸を建てる 人生を動かす賢者の名言 ゼロヒャク教科書 世界のエリートはなぜ「美意識を」鍛えるのか? サピエンス全史(上下) 世界一ゆるい聖書入門 日本進化論 日経大予測2019 これからの日本の論点 世界を変えるSTEAM人材 アンガーマネジメント入門 あなたの知らない脳 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 サブスクリプション その他 まとめ的なもの 吉田松陰(童門冬二) 2019年一発目はこれ、小説吉田松陰。吉田松陰を書いた小説は沢山ありますが、童門冬二さんも書いています。 野山獄の場面がとても長いのですが、この時期があっての松下村塾。人物描写も人間味あふれ、魅力的に描かれています。小説ですが、ド
何度目かのスマートニュース掲載 掲載に気付かない、見つけられない… 最低限の準備として 突如として激増するPVはスマートニュース掲載を疑え! スマートニュース内のどこに表示されるか? まずは「はてな」カテゴリから 「オピニオン」カテゴリはその他扱い? 意外と「トップ」も捨てがたい? なんでスマートニュースに掲載されたの? まとめ的なもの 何度目かのスマートニュース掲載 私のブログがスマートニュースに掲載されました。 ブログを長くやっていると、掲載された経験を持つかたも少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。私は気付いているので4回、スマートニュースに掲載されております。 スマートニュースには「はてな」というカテゴリもありますので、もしかするとアメブロやライブドアブログ、FC2といった他の人気ブログよりも、はてなブログであるというだけで掲載されやすいのかもしれませんね。 今回掲載されたエ
『世界の教養365』ついに読了! いつのまにやら大ベストセラーに 『世界の教養365』お世話になっております で、世界の教養は身についたのか? 『世界の教養365』を読み終えた感想 日本に関するテーマの少なさ 世界の日本に対する評価は低いのか… 『世界の教養365』に「脱近代」の必要性を見た まとめ的なもの 『世界の教養365』ついに読了! 昨年5月に買ってちびちびと読んでいた文響社の『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』、読み始めてから約8ヶ月を経て、ついに読了です。 え、ちょっと待って!「1日1ページ」って書いてあるじゃん!と、突っ込まれそうですね。確かにそうなんですが、率直にお答えしますと「そんなまどろっこしいことやってられない!」ということです。 たった1ページで終わりなんて…そしてその代わりに365日、毎日読まなくてはいけないなんて…耐えられません!! じゃあ8ヶ月
『サピエンス全史』上下巻読了 科学革命 帝国という虚構 無知を受け入れ科学を得る 資本はどこに向かうか まとめ的なもの 『サピエンス全史』上下巻読了 上巻に続き、『サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福』も読了。上巻が面白かったので、下巻も続けて、一気に読んでしまいました。 www.co-idealblog.com 下巻は紀元後のお話で、学校で習った歴史の人物なども多く出てきます。 その分話も身近かなと思いきや、むしろ上巻よりも難易度は高くなっている印象。上巻に引き続き、サピエンスが作る文明の構造の根底には「虚構」がありますが、下巻では虚構はさらに複雑なものとなり、文明も高度化していきます。 科学革命 近代に至って、「帝国、科学、資本」というものが生まれ、それぞれが相互に作用、フィードバックループしていきます。これが『サピエンス全史』下巻最大のテーマ、科学革命です。サピエンスが作り上げ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く