今年の芥川賞を取った「ニムロッド」という小説を読んだ。 この話は「仮想通貨」をテーマにしてて、いかにも今風やから期待しながら読んでてんけど、読み終えた感想はというと、正直あんまり面白くなかった。まぁ純文学やからな、エンタメと違って話の面白さを追求する感じでもないから、それで面白くないんかなと思っててんけど、もっと違う方向からこちらの感性を揺さぶらせてくれる感じがあってもええと思うやん。でも全く何も触れてくるところがなかったなぁ。 うん、結局何が言いたいんかようわからんねんなぁ。あらすじでは「現代人は個人であることを辞めて、代替可能な存在になっている」みたいな話に持っていこうとしてるみたいやねんけど、実際読んだ感じではそうでもないような… 主人公が片目から涙を流すことが、終盤で何かすごいツイストかましてくるんやろなと思って待ち構えてたけど、結局なんにもなかったし。 ラストは三人でテレビ会議み