「グラン・トリノ」 デトロイト。朝鮮戦争の退役軍人で、もと自動車工の頑固な老人ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らす日々を送っていた。神父を近づけようとせず、そんな彼の隣家にアジア系移民の少年タオの一家が越してくる。東洋人の従兄に愛車を盗んでくるよう言われたタオは、コワルスキーに見つかり、従兄らにライフルを向けて「お前ら何してる、芝生に入るな」「ウザいじじいだ」「その面に穴開けたらー家に入ってスヤスヤ眠るよ。朝鮮じゃお前らみたいな奴らを袋に詰めー弾よけにしてた」「そうか、覚えてろよ」タオの姉を黒人から助けてやったが、なかなかいい娘だった。コワルスキーが庭に面したポーチでバドワイザーを飲んでいると、娘が来てバーベキューに誘った。ビールもあるというので隣家のモン族のパーティーに行ってみた。朝からろくなものを食ってない彼は咳を