札幌・東警察署は16日、指定暴力団「絆會」の二次団体「絆誠連合」会長の前川修容疑者(57)と妻(52)を詐欺の疑いで逮捕した。2人は9月3日、前川修容疑者が暴力団員であることを隠して北海道・壮瞥町内にある温泉ホテルに宿泊申し込みを行い、宿泊した疑いが持たれている。警察によると宿泊申し込みはインターネット上の予約サイトで行われ、国の観光支援事業「GoToトラベル」キャンペーンの適用を受けていたという。警察が暴力団員らの実態解明を進める中で事件が発覚した。調べに対し2人は容疑を認めている。暴力団員は近年、各自治体の暴力団排除条例によって、不動産契約や銀行口座の開設など多くの経済行為が規制されている。警察によると、今回の温泉ホテルでも宿泊約款に暴力団排除条項の記載があったという。