軍事クーデターを起こしたミャンマー国軍に対する抗議運動が、同国の全土で拡大している。デモに参加している若者らは、軍事政権の樹立でミャンマーの民主主義が後退することを心配し、軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問らの解放を求めている。多くの市民が仕事をボイコットして抗議する「市民の不服従運動」(CDM:Civil Disobedience Movement)を展開している。 筆者は学生時代の1992年秋、日本政府主催の国際交流事業「東南アジア青年の船」(SSEAYP)に参加した。そのつてもあって、同事業に近年参加したばかりのミャンマーの若者たちに、同国の現状や日本をはじめとする国際社会に訴えたいことをリモートで取材した。 2月12日にヤンゴンにある在ミャンマー日本大使館前でデモを行った「東南アジア青年の船」参加者たち。COUP IS SHIT(クーデターはくだらないこと)と書かれ