土曜日のお楽しみ、「美の巨人たち」(公式HP)を見ていて感銘を受ける。画家猪熊弦一郎氏の回。幼少より卓越した画才を持っていた猪熊氏は長い生涯をかけて「美」を追求していくのだが、あるとき尊敬していたアンリ・マティスに「君は絵がうますぎる」と言われてしまう。先達の絵が素晴らしいと思うとその美の要素が身中に入り込み自分の絵の中に現れてしまうのだ。そんな状況をどういう方法で打破したかというと、「まねの域」を出るために彼はまず徹底的に「マティスの絵」に耽溺した。自らすすんで「マティスの絵」を追及しきったところで、新しい「自分の美」への道を見つけ出すに至ったという。そしてこれまでに習得した技術や手法、作風を捨てていく。 id:setofuumiさんの「自分の言葉」というエントリーを数日前に拝見していた。 「学ぶ」というのが「まねる」から派生した言葉というのは割と有名な話だと思うのだが、この理屈から言え