バターよりマーガリンの方が健康的になった? マーガリンは長年、健康に悪いと言われ続けてきた食品だが、2018年以降の米国では、バターよりも健康的な食品になっている可能性を報告する論文が、「Public Health Nutrition」に11月2日掲載された。 筆頭著者である米ミネソタ大学のCecily Weber氏は、「マーガリンは心臓の健康にとってバターよりも優れた選択肢だ。特に、硬いスティック状のタイプではなく、タブやチューブなどの容器に入っている柔らかいタイプが最良の選択肢と言える」と述べている。 この変化には、米食品医薬品局(FDA)が2018年に、食品への水素添加油脂の使用を禁止したことも関係している。 水素添加は液体の油脂を固形化する際に用いられる加工技術だが、この加工に伴いトランス脂肪酸が生成されやすい。 トランス脂肪酸は、LDL(悪玉)-コレステロールを増やし、HDL(善