健康維持の手段として積極的に歩行をする人は増え、歩数計のスマートフォン用アプリも多数登場している。実情として人々はどれほど歩いているのだろうか。厚生労働省から2020年1月に発表された定期調査「国民健康・栄養調査」(※)の最新版となる2018年分における概要報告書から、その実情を確認する。 一般に徒歩で行けると回答者自身で認識している距離は、歳を重ねるに連れて減少する。また健康の指針の一つ「健康日本21(第二次)」では、成人男性9000歩・女性8500歩以上を一日の目安としている(【健康日本21(第二次)】)。さらに世間一般では区切りのよい「1日1万歩」を目標に歩くよう指示される場合も多い。 今回の調査結果では、一日平均の歩数は男性6794歩・女性5942歩となり、女性より男性の方が高い値が出ている。これは平均値だけでなく、各年齢階層別に見ても同様の結果が確認できる。 ↑ 歩数平均値(男女