データベーススキーマを動的に操り、ユーザが持ち込んだ BYODB(Bring Your Own Database)のデータベースとも連携する——こうした特殊な要件に直面したローコードプラットフォームの開発現場で辿り着いた解決策はイベントソーシングと補償トランザクションでした。 本記事では、Ruby on Rails アプリケーションでタイトルのアーキテクチャパターンを実践し、複雑な分散トランザクション問題を乗り越えた手法と、その裏にある思考プロセスをご紹介します。 前半では課題の背景として、ローコードプラットフォームと BYODB 要件がもたらす複雑性を説明します。その後、イベントソーシングや補償トランザクションをどのように適用し、整合性や回復性を確保していくのか、その具体的な実装サンプルと効果をお伝えします。 実装サンプルのリポジトリ: github.com 注意点 ローコードプラットフ