昨年秋のハリケーン・サンディで大きな被害を受けた一部の地域で、従来固定線の電話回線サービスを独占的に提供していたベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)が、今後は携帯通信サービスだけを提供したいとする方針を示していることが明らかになり、関係者の間で大きな波紋を呼んでいるようだ。 この話を伝えたWashignton Postによると、ニューヨーク市郊外にあるファイア・アイランドの西部地区では、ハリケーン・サンディ以降、約500世帯の住民に対して「Voice Link」という携帯電話サービスしか提供されておらず、DSL接続サービスやファクスも使えない状態が続いている。また、病院へデータを送信する心臓モニター(心拍計)が携帯通信に対応していない心臓病患者や、クレジットカードの支払い決済のために新しい機器への買い換えを迫られる商店主などもいる。さらに住人の間