特別展「顔真卿」の報道発表会で見どころを語る富田淳・東京国立博物館学芸企画部長=東京・上野の東京国立博物館で2018年7月26日、丸山博撮影 中国・唐の時代の書の巨人、顔真卿(がんしんけい)とその書の魅力に焦点を当てた特別展「顔真卿-王羲之(おうぎし)を超えた名筆」(毎日新聞社など主催)の報道発表会が26日、会場となる東京・上野の東京国立博物館で開かれた。顔真卿の肉筆の名宝「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」のほか、同時代の僧、懐素(かいそ)の最高傑作「自叙帖(じじょじょう)」も日本初公開される。 「祭姪文稿」は、顔真卿が安史(あんし)の乱(755~63年)で戦死した従兄の子を悼み書いた文章の草稿。感情がほとばしるような筆跡が特徴的だ。懐素の「自叙帖」はダイナミックな草書の名作。同館の富田淳学芸企画部長は「『祭姪文稿』は収蔵する台湾の故宮博物院で2011~12年に公開されて以来なので、ぜひ注目