菅直人首相(64)がサプライズ抜擢した与謝野馨経済財政担当相(72)に、党内外から大ブーイングがわき起こっている。自民党比例で復活当選しながら、自民党やたちあがれ日本を次々と離党して菅政権にすり寄った政治姿勢に、「大臣病患者」「永田町のユダ」という異名が定着しつつある。さらに、与謝野氏を閣僚に起用すると、その内閣は短命に終わるという“死神伝説”すら、ささやかれ始めた。 「与謝野さんのようなベテランの政策通が菅内閣の助っ人として協力していただけるのはありがたい」 内閣改造で交代した「影の宰相」こと仙谷由人代表代行は、与謝野氏の政治手腕を手放しでほめている。 確かに、与謝野氏は政界屈指の政策通として知られ、村山富市内閣で文相、小渕恵三内閣で通産相、第3次小泉純一郎改造内閣で金融担当相、安倍晋三改造内閣で官房長官、福田康夫改造内閣で経済財政相、麻生太郎内閣で財務相など、そうそうたるポストを