市民ボランティアグループ「ほのぼの広島会」の会長で、手足や言語などに障害を持つ藤井邦隆さん(61)(広島市中区河原町)らが、広島市中心部の障害者用公衆トイレの位置を紹介した地図「観光・バリアフリーハートマップ」を作った。障害者や高齢者が広島の町を気軽に訪れられるようにと作成、広島市役所1階市民ロビーなどで配布している。 ハートマップはA3判、障害者用トイレの位置を記した中、南、西各区などの広域マップとJR広島駅、平和記念公園周辺の拡大図を掲載。JR広島駅、宇品旅客ターミナルの車いす用スロープやトイレの設備などについて紹介している。 藤井さんは約20年間働いた会社を退職し、夢だった飲食店を始めたばかりの1991年3月、脳血栓で倒れた。両手足や脳に障害が残り、車いす生活となった。「世の中で自分が一番不幸」と絶望したが、入所した東広島市内の福祉施設で、手足が全く動かない人や寝たきりの人が明るく前