ECD(本名:石田義則)、ラッパー/プロデューサー/小説家/エッセイストーー彼がいなかったら日本のヒップホップ/ラップはまったく違った形になっていただろうーーが、1年余の癌との闘病の末、2018年1月24日の夜に永眠した。 代表的な一曲は、社会を見つめ続けるラッパー・K DUB SHINEをフィーチャーし、2017年に加藤ミリヤがECD本人をフィーチャーしてカバーした「ECDのロンリーガール」(1997年)である。 彼は1960年、東京は中野に生まれ、吉祥寺に育った。学校には音楽の話が合う友だちがいなくて、高校生ぐらいの頃から外に出るようになった。例えば、17歳の時にディスコに出かけた、と後年語っている。 翌年、結成されたばかりの劇団「名無し人」(後の劇団「キラキラ社」)に、ECDは俳優として参加した。この劇団を作ったのは、当時、日本のロックジャーナリズムの新しい波だった雑誌『ロッキング・

