私たちは膀胱が満タンに近づくと、自然と「おしっこしたい」と感じて安全に排尿を行うことができます。 また排尿している最中には、膀胱の中身が減っていく感覚がきちんとあり、完全に膀胱を空にして排尿を終えることができます。 これは当然のことのように思えますが、実は排尿のシステムがどのように機能しているかは十分な研究が行われていません。 10月14日に科学誌『nature』に発表された研究では、私たちの触覚に関連したセンサータンパク質が膀胱が満杯だという感覚の根底にあり、正常な排尿を可能にしていることを発見したと報告しています。 膀胱の機能に問題が発生した場合、日常生活に大きな負担をかけることになるのは容易に想像のつくことです。この発見は高齢者が排尿をうまく行えなくなる問題の治療にも役立つ可能性があります。