読売ADリポート ojo：adv.yomiuri口コミを起こす適度な情報格差 ――口コミを起こさせる法則ですが、どのようなものがわかってきているのでしょうか。 まず、成蹊大学の山本晶准教授との共同研究で見えてきた成果ですが、「口コミ発信者と受信者の間には最適な情報格差がある」というものがあります。これまで口コミは、インフルエンサー、つまり三角形の頂点の人に注目したものがほとんどでした。影響力の強いインフルエンサーに情報を伝えれば、後は自然に情報が伝わっていくという考え方です。それは違うのではないかということで、私たちは発信者と受信者の両方に調査をかけてみました。例えば、あるIT商品について、機械マニアと機械が不得手な人の間に会話は起こらないだろう。それを証明しようということです。 その結果、会話が起きやすい要因としては、適切な情報格差が存在することがわかりました。つまり、人は自分より少し詳しい人から話を聞きたいし、
