個人情報保護法が4月より施行されるにあたって、医療機関も例外なくその対策を迫られている。7月に開催される「国際モダンホスピタルショウ2005」(7月13〜15日)に先駆け、日本病院会ならびに日本経営協会が、医療マネージメントのIT化と個人情報保護法対策に向けた講演を行った。 個人情報保護法、その規定以上の医療ガイドライン 医療の分野に携わる者(医師、薬剤師など)・機関にはもとより、患者のプライバシーを守る「守秘義務」が課せられており、この守秘義務については、医学生や医師らが誓う「ヒポクラテスの誓い」を始めとし、日本医師会の「医師の倫理」、法律(刑法)などがあげられる。 医療機関が患者情報を秘匿することは、個人情報保護法以前に、当然とされる義務だったが、今回、個人情報保護法の附帯決議にあたり衆議院が、医療、金融・信用、情報通信等の分野では「国民から高いレベルでの個人情報の保護が求められている