著者のCaleb Kaiser氏は、エンジェル投資家とスタートアップを志望する求職者のためのWebサイトを運営するAngelListに勤務した後、機械学習向け開発環境Cortexの開発に携わっています。同氏がMediumに投稿した記事『ディープラーニングはもう難しくない』では、近年、機械学習アプリの開発の敷居が低くなっていることとこの事実から導かれる帰結が論じられています。 機械学習とディープラーニングが活用されるようになった第三次AIブームが始まった数年前においては、AIモデルの開発には大規模な学習データ、巨大なアーキテクチャ、そして多額の資金が必要だったため、Googleのような資本力のある企業しか開発できませんでした。 こうしたなか、AI開発の敷居を下げる技術が登場しました。その技術とは、事前学習済みのAIモデルを特定の目的に最適化する転移学習です。転移学習を使えば大規模な学習データ