在英研究者、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で研究室を主宰。免疫学者/皮膚科医。本ブログおよびツイッター(@masahirono)では、主に英国事情、政治社会などについて私見をつぶやいています。研究用ホームページはこちら 捏造・虚偽報告で信用を失墜した東京地検特捜部が、科学研究費の不正使用事件を取り扱い始めた。昨年に京大教授を逮捕、今年は東大教授を逮捕したが、特捜部にこれら案件を扱う資格はないだろう。 私は分野が異なるので、特捜部に逮捕されたどちらの教授のことも知らない。それゆえにマスコミの報道しか頼るところがないが、これが信用できないことは小沢事件などであまりに明瞭。一方、科学研究費の仕組みは複雑で、大学および文科省/厚生省などの専門家が任にあたるべき。特捜部に何がわかるのか。 私が京大医学部の学生だった90年代に、京大病院の医師が治験がらみで京都地検に強制捜査された。当時マ