以前、文学少女の可能性と限界については、いろいろ(というほどでもないけど)考えたのだけれど、少女ではなく少年のほうについては、まったく失念しておりました。いやはや、このブログはとくに性差別的というわけでもないはずなので、そろそろ少年についても考えねばなりますまい。 ということで、 「文芸男子」 です。 えーと、なんで文学少女の男子版が「文学少年」じゃないのか。最初に、そこのところをハッキリさせておく必要があるでしょう。 まず、周知のごとく、文学少女は、単なる本好きの少女ではありません。ギャルっぽいメイクをした老け顔のムスメが「私、この人のファンなのー。全部読んだ。チョー泣けるー」といいつつ重松清を掲げたところで、彼女が文学少女ではないことは、誰もが認めるところでしょう。 文学少女たるもの、メガネが似合って、きちんとした着こなしのセーラー服が似合って、ひっそりとはかなげで‥‥、というような、