38歳のとき、本格的に演劇を学ぶためにニューヨークに渡った。「20~30代は、40代に個性を確立するための準備期間」と話す徹子さんは、80歳になった今も、日々、学ぶことをやめない――。 » 第2回 「世界ふしぎ発見!」や芝居のために猛勉強 今から43年前、1971年に、私はニューヨークに1年間留学したことがあります。38歳のときでした。もともと、NHK専属のテレビ女優第一期生で、演技については素人でも構わないということだったんですが、ラジオやテレビでご一緒する俳優の先輩たちは、皆さん、ものすごく上手なの。私たちは、テレビなのでなるたけ自然な演技でいいと言われてはいたものの、ずっと芝居をやっている俳優の方たちは、存在感が違う。どうしてこんなに上手なんだろうと考えると、どうも皆さん、舞台の経験があるってことがわかったんです。だから私もいつか、劇団に入るかして勉強しなきゃダメだろうと思っていまし