企業や個人間で商品を共有するシェアリングサービスの利用者が増えている。車、ファッション、スペースと対象物は広がり、2018年度の市場規模は過去最高に。シェアリングは傘についても注目されていて、低コストでインフラビジネスに参入できることを示した。 梅雨の時期が到来し、今年も急な雨をしのぐためにビニール傘を買うハメになった人は少なくないだろう。1本600円前後はするので、決して安い買い物ではない。こうした誰でも経験する小さな悩みを解決しようというのが、Nature Innovation Group(東京・渋谷)が2018年に始めた傘のシェアリングサービス「アイカサ」だ。傘の利用料は1日(借りた時点から24時間以内)ならわずか70円(税込み、以下同)。600円のビニール傘を買うことを考えれば、かなりの節約になる。 もともと傘のシェアリングサービスは中国で始まったものだったが、その動きに同社の丸川