「ガンコガシ」と呼ばれる尾根部。平坦な部分は少なく、その両脇は急峻な傾斜地となっている=2019年3月20日午後零時2分、兵庫県篠山市見内で 「姥捨て山(うばすてやま)」は実在したのか―。かつて食糧難解消の「口減らし」を目的に、年老いて働けなくなった老人を山に遺棄していたという、日本各地で語り継がれている伝承。昔話、また、深沢七郎の小説「楢山節考」やその後の映画化によって広く知られることとなったが、この伝承を残す地が兵庫県篠山市内にもあった。市の南西部に位置する集落「見内(みうち)」。その昔、老人を生きたまま棺桶に入れて、集落の裏山にあたる「松尾山」の山腹の急峻な尾根から谷底に向けて投げ落としていたというのだ。人々はその場所を「ガンコガシ」「ガンコロガシ」などと呼び、今でも地域の年配者の間で、悲しい歴史秘話として伝わっている。一方、住民の間に今も伝わりながら、その存在を否定する研究者もいる
兵庫県篠山市有居地区で約500メートルにわたって道の両側に植えられた桜が満開を迎え、”ピンク色のトンネル”をつくっている。開花期間中は地元老人会がぼんぼりをつけて美しい空間を演出するなど、十分、「名所」だが、まだあまり知られておらず、口コミで評判が広がっているスポット。普段は静かな川沿いの道に、噂を聞きつけた人が集まっている。 満開を迎えた桜並木の下を、車と人が「通り抜け」を楽しむ。地域住民はもちろん、デイサービスなどの送迎車や、他府県ナンバーの車もちらほら。速度を落とし、ゆっくりとトンネルをくぐっていく。 同地区の桜並木は40年ほど前に住民が植えたもの。川沿いにあり、大型車の進入も禁止されている道路のため、車体にぶつかることもなく、両脇から張り出した枝が頭上を覆うトンネル状の樹形を作り出している。 「先輩方が植えた桜を地区のシンボルにしよう」と、2009年からは、同地区老人会が中心となっ
17歳で夫を亡くし、仏門に織田家が代々藩主を務めた丹波国氷上郡柏原藩の城下町であった兵庫県丹波市柏原町。同藩で織田信長の血を引く最後の姫君となった「織田鶴姫」は、聡明で容姿端麗、非の打ち所のないような武家女性であったと伝わる。江戸から明治までを生きた姫君は、一体どのような人物だったのだろうか。31日まで城下町一帯でひな人形展「丹波かいばら雛(ひな)めぐり」が行われており、柏原藩陣屋跡では、鶴姫ゆかりの雛人形も展示されている。 柏原藩は、織田信長の実弟、織田信包(のぶかね)を初代藩主として慶長3年(1598)に始まった。しかし、信包の血筋は3代で途絶え、元禄8年(1695)、信長の二男、信雄(のぶかつ)の血を引く信休が大和国(奈良県)の宇陀郡から国替えされ、「後期柏原藩」が再興された。 鶴姫はこの後期柏原藩の6代藩主、織田信古(のぶもと)の一人娘。7代藩主、信貞の養子に入り、嘉永4年(185
「だから新聞社はダメなんだ」「ユーザー目線がない」…。1カ月ほど前に書いた「新聞社のネット記事って、英数字はなぜ全角?」への反響は、それは厳しいものだった。取材に応じた神戸新聞ネクスト編集部もさぞ傷ついているだろうと、近寄らないようにしていたのだが、先日、向こうから声を掛けてきた。「15日から半角にするわ」。な、なんやて?(黒川裕生) 前回記事(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201903/0012161890.shtml)では、新聞社のネット記事で英数字の全角表記が多い理由について、電子版「神戸新聞NEXT」を担当するネクスト編集部に尋ねた。全角が主流になっている事情を説明する中で、「ユーザーから直接要望がこない」ことを理由の一つに挙げたくだりが良くなかったのかもしれない。「言われないからやってません、ということか」などと、ネットユーザーを刺激
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