よくテレビ番組で、アメリカの有権者の有権者にヒラリーの印象を聴くと「嘘つき」「信用できない」という答えが返ってくる。それはまず、ヒラリーの話し方がいかにも、自分の信念であるというよりは、自分が得するような事を計算して話しているように見えるからだろう。どうも話を聴いても情熱というものが伝わってこない。僕はオバマはアメリカのリベラルの欠点をものすごいリアルに体現している人物だと思うけど、少なくともオバマは話している事に本当に関心を持っているわけ。それは話を聞いていると分かるし、その事がオバマのカリスマになっている。ヒラリーにはこういうカリスマ性がない。 人々のヒラリーに対する不信は、これまでのヒラリーの政治活動にも理由があるだろう。ヒラリーはこれまで30年間、アメリカ政治の失政に深く関わってきた人物である。非常に深刻な社会問題を招いたNAFTAもそうだし、完全に泥沼化して進むのも地獄、退くのも