<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2007年09月12日 (水)視点・論点 「生物と無生物のあいだ」 青山学院大学教授 福岡 伸一 このほど私は『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)という 本を書きました。 ずっと書きたかったテーマを論じた本です。 命があるものと命がないものの間にはどのような線が引けるのか。 「生命とは何か?」という問いは、人類の歴史が始まって以来、繰り返し問い続けられてきました。 ある意味で永遠のこの問いに対して、現在、自分は何と答えることができるのだろうか、それをできるだけわかりやすい言葉にしようと思ったのです。 教科書は、○○は××である。これらは△△と呼ばれる。という風にかかれています。 教科書がつまらない理由。それはすべての知識を事後的(傍点)に整理しているからです。 そして、なぜそのとき、その知識が求められたのかという切実