以下のインタビューは2013年7月に創刊準備中の某雑誌のために行われたものである。ゲラチェックの状態で止まっていたものを、当サイトの開設趣旨に合わせ緊急的に転載を許可していただけることになった。快く掲載を許可していただいた岡﨑氏ほか関係諸氏に感謝します。 インタヴュー|われ、またアート・ステュディウムに─第一回:歴史的に考えてみる岡﨑乾二郎 元・近畿大学国際人文科学研究所教授、四谷アート・ステュディウム主任ディレクター ― ■諸学部のカテゴリーと哲学、芸術 ——四谷アート・スデュディウム(Yotsuya Art Studium)は、週に4つから5つのゼミがあるだけの、通常の学校で考えるなら、二つくらいの教室で成立しているような規模の、とても小さな学校です。[1] 一方で、ゼミで行われる演習は、領域の多様さ、扱われる技術の幅の広さ、そしてその分析と探求の深さで知られています。[2] 美術、音