米中対立は日を追うごとに激しさを増している。一般の中国人、特に若い世代は、この現状をどう見ているのか。それが7月末から北京での生活を始めながら、ずっと持ち続けている関心事だ。 中国外交官は強気の発言を続ける。中国外務省の趙立堅副報道局長は8月27日の記者会見で、米政府による、ネット交流サービス(SNS)「ウィーチャット」などの中国アプリの禁止・制限政策について「多くの中国人はウィーチャットが禁止されれば、米アップル社のアイフォーンはもう使わないと言っている」と啖呵(たんか)を切った。 しかし、8月末の週末に北京市内で最大のアップルストア、三里屯店を見に行くと、店舗の前には行列ができ、アイフォーン用アプリに関する講習会も盛況だった。「アイフォーンを使わない」という雰囲気では全くない。 実際のところはどうなのか。統計的な意味があるわけではないが、雰囲気を把握しようと6人の20代男女に、米中対立