学生時代から「北海道で写真家になる」と思い続け、 公務員として勤めながら 撮影の仕方などを学んだり 移住の準備をしたりしていたという中西さん。 公募展の審査に通って個展を開くことが決まったのをきっかけに公務員を辞め、 写真家としての道を歩むことになったのだそうだ。 その後の約半年で、僕は移住へ向けて動き出した。 仕事のあてはない。 移住後の計画も曖昧。 それでも僕を突き動かすのは写真への情熱と家族の存在だった。 どうすれば写真を仕事に変えていけるのか。 どのように動けば家族を幸せにできるのか。 そのことだけを常に考えて走り続けてきた。 この本には、 そんな中西さんの これまでの動きや思考の変遷などがまとめられており、 後半には 思考したことともに その内容に関する写真が多数載っていた。 目にとまった言葉が たくさんあった中から、 いくつかを書き留めておこう。 朝起きると、できるだけ安らか