学生のお知恵拝借-。大手自動車メーカー、ホンダ(東京都港区)の社員が明治大学商学部(同千代田区)の教壇に立ち、自動車の販売戦略などを考える講義「ものづくり戦略」が16日から開講する。世界的な自動車不況の中、「クルマ離れ」が指摘される若者の本音を探りたいホンダ側と、学生に社会体験をさせたい大学側の狙いが一致した。通年(1年間)の正規講義で自動車メーカーが文系学生とコラボレーションをはかるのは珍しい。 講義は、3年生を中心に22人が受講の予定(前、後期で4単位)。今年2月発売のハイブリッド車「インサイト」を研究課題に、同車の商品企画担当者や開発責任者ら社員十数人が講師を務める。学生が本田技術研究所四輪開発センター(埼玉県和光市)や生産拠点の鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)を訪ね「開発機密」に触れるような講義も予定されており、学生には守秘義務が課されるほど。 前期終了時の9月に学生が販売戦略をまとめ、