先日隣の市の文化ホールへ一人で車を運転して出かける用事があった。 私は車の運転が苦手だ。 その上土地勘がない場所、しかも初めて訪れる建物ということで、 目指すべき方向、目的の建物の外観もわからない。 加えて極度の方向音痴である。 もう端からたどりつける気がしない。 気分は太平洋横断に挑戦する冒険家の如くである。 とにかく、途轍もなく心細いのだが、 時代は21世紀。現代のテクノロジーが私を助けてくれる。 そう、私にはカーナビというものがあるのだ。 何も考えなくてもいい。 右に、左に、彼女の言う通りに進めば あっという間に目的地だ。 私はカーナビに目的地を設定し 勇気を出して出発した。 頼りにしてる。 しばらく直進が続く、とカーナビが音声で伝えてくれたので 私は片側3車線の道路の一番左側の車線を走っていた。 運転の下手くそな自覚があるからこそ あまり迷惑にならないように走りたい。 なんとか事故