著作権等管理事業法が施行されてはや3年余り。数多の管理事業者が出てきたわけですが、現在をもってJASRACに対抗できる企業現れていません。まあ、各支分権すべてをカヴァーすることのできる企業が現れるはずもなく、管理事業に競争原理がもたらされたかは疑問なわけです。 で、私が担当した音楽出版部門でも、他管理事業者を検討したわけですが、結果としてJASRACにすべて任せる方が得だと判断しました。 その理由は2つ。 理由の1つは、他管理事業者に委託したとしても、すべての支分権をカヴァーするわけではないので、結局JASRACとのお付き合いは継続しなくてはならなかった点。 もう1つは、他管理事業者とお付き合いするには、JASRACに新たに委託料を払わなくてはならなかった点。すでにJASRACと信託契約を持っている音楽出版者は、他管理業者と新たに信託契約を結ぶためには、新たに事業部を立ち上げ、その事業部が